きみおもい

特になにもない。目立ったこともない。そんな普通のプロデューサーの思考置き場といったところ。

裁定を知ることは自己防衛手段(過去自記事転載)

 

 

デュエマの裁定って分かりづらいところありますよね。

例えばこいつ。

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CS等で処理が分からないとき、ジャッジに質問するのが定石ですが、会場にいるジャッジは人数が限られています。他の対応に当たっていた場合、すぐに駆けつけてもらえない時もあります。このような際、簡単な裁定は自分達で把握しておくことでジャッジを呼ぶ必要がなく両者が理解しているためそのままゲームが進行でき、スムーズなゲームになります。また、相手か自分が本来できないプレイをした際にその場でそれを確認しないまま勝敗を決定し、スコアシートを提出してしまった場合、あとからの勝敗変更は殆どのCSでは認められていません。

もちろん、簡単な裁定の確認でジャッジを呼ぶなということではありません。

知っていればゲームが止まったりせずに、時間切れ両者敗北…といった悲しい自体を少しでも減らすことが出来ると思うのです。

自分が損をしないためにも簡単な裁定は自分で覚えておくこともプレイヤーとしてのマナーともいえます。今回はその具体例として身内のなかでトラブルや、揉めた例をいくつか紹介しようと思います。

 

攻撃の後
攻撃の後、~する。

というテキストは今のデュエル・マスターズにはいくつかあります。もちろんCSやGPでも結構見るものです。

例としては

銀河大剣ガイハート
龍装者バルチュリス
超戦龍覇モルトNEXT
などがあります。

よく聞く例で混在しやすいのは

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龍装者バルチュリスは2体目の攻撃をしたクリーチャーがその攻撃中にバトルゾーンを離れたら、出せるのか?

というジャッジへの質問をよく見ます。

結論から言います。

A.出せます。

 

これは前例に挙げた「銀河大剣ガイハート」や「超戦龍覇モルトNEXT」によってうまれた勘違いと思われます。

このドラゴンサーガ期の火文明のドラグハート関連のカードは特殊で攻撃の後に龍解や、攻撃の後にアンタップなどの攻撃の後のというわかりにくいテキストが多く使われたエクスパッションです。

この時期によく見たのは

 

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龍覇グレンモルトの攻撃で2回目というガイハートの龍解条件を満たした。2回目の攻撃でトリガーでグレンモルトをバトルゾーンから除去できる場合、ガイハートの龍解が先かトリガーの解決が先か?

 

A.トリガー処理が先です。

 

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超戦龍覇モルトNEXTで最初の攻撃をした。そのシールドから閃光の守護者ホーリーがトリガーした。モルトNEXTがアンタップするのが先か、ホーリーのタップ効果が先か?

 

A.ホーリーの相手のクリーチャーをタップする効果が先です。

 

このふたつの質問に関しては、攻撃の後という概念が重要になります。

 

攻撃はいくつかの順を追って進行します。

ざっくりいうと

 

攻撃を宣言

攻撃対象を宣言

攻撃したプレイヤーのアタックした場合に起因する効果を処理

攻撃されたプレイヤーのアタックされた場合に起因する効果を処理

(アタックがプレイヤーの場合)

攻撃がブロックされなかった時に起因する効果を処理

シールドチェック

使用するトリガーを好きな順序で宣言

宣言したトリガーを処理。この際トリガーを使う時に攻撃側のプレイヤーの相手が呪文やクリーチャーを使う際に誘発する効果をトリガーを使う前に処理。

攻撃終了。

攻撃の後から始まる効果を解決できる場合、それらを処理。

その後ターンプレイヤーのアタックフェイズからプレイを再開する。

 

赤文字が最も重要です。

攻撃の後を処理できる場合は処理するというのがルールです。

憶測ですが2体目の攻撃をしたクリーチャーを除去されるとバルチュリスを出せないと思っている人は大体同じパターンと思います。ガイハートを装備したクリーチャーを除去されると龍解できないということがバルチュリスも同じように出せないと焼き付いて勘違いしている人もいるのではないでしょうか?

 

単純にアタックしているクリーチャーが除去されるとアタックの後が存在しないと勘違いしているパターンもありそうですね。

 

イメージとしては「プレイヤーが相手に対して攻撃を開始。クリーチャーを使役して攻撃を行わせた。その使役したクリーチャーがバトルゾーンからいなくなったとしても攻撃の始まりがあるんだから必ず終わりはあるよね?」

っていう感じです。

 

覚えていて欲しいのは、アタック中にターンが強制的に終了しない限りは「攻撃の後」は必ず存在するものであるということです。

つまり、「攻撃の後」というタイミングはアタックした以上、ルール上必ず存在するので2回目の攻撃を成功させた時点で手札にあるバルチュリスが何かしらの方法で手札から無くなっていないかその攻撃中にターンが飛ばない場合、バルチュリスは確実に出るという認識でほぼ間違いないです。よく見るカードですので覚えましょう。

 

S級侵略[轟速]と[宇宙]
この2つ、一見同じに見えますが

別物です。

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[宇宙]はバトルゾーンか手札からバトルゾーンに侵略する効果です。

[轟速]はバトルゾーンか手札か墓地からバトルゾーンに侵略する効果です。

 

しかしポイントが2つあります。

1つ目はこのカードとこのクリーチャーというテキストの差です。

たまに見かけるのはレッドゾーンXの1番上のカードだけを別のカードに侵略している風景を見かけますが、これは間違いです。

 

[宇宙]は

このカードをその上に重ねても良い。

というテキストでかかれています。

この場合、侵略する際重ね直すのは1番上のS級侵略をもつカードのみです。進化元はこのカードではなく、バトルゾーンにある別のカードなので進化元のみでバトルゾーンに残ります。

 

一方、[轟速]は

このクリーチャーをその上に重ねても良い。

というテキストです。

このクリーチャーとは進化元を含めた「禁断の轟速 レッドゾーンX」を構成する全てのカードがこのクリーチャーということになります。

よって侵略する際は進化元も含めてまるごと侵略します。

 

2つ目のポイントはバトルゾーンから侵略した場合、最初からバトルゾーンにいたという点です。

墓地にあるレッドゾーンXで侵略。封印。Wブレイク。横にいる4コスバイクに横侵略封印Wブレイク…

 

みたいな流れでプレイしようとしている人を見かけますがこれは間違いです。

 

禁断の轟速レッドゾーンXの相手のクリーチャーを封印する効果は「バトルゾーンに出た時」です。侵略した時ではなく、バトルゾーンからバトルゾーンに侵略した時、レッドゾーンXは元々バトルゾーンにいたので相手のクリーチャーは封印できません。墓地か手札から侵略、召喚した最初の1回だけ相手のクリーチャーを封印できます。気をつけましょう。

 

ちなみにアダムスキーは相手の山札が残り1枚の場合、削りきることができません。理由は2枚を墓地という確定事項に不足が生じているからです。この場合は通常のシールドブレイクになります。気をつけましょう。

 

進化元のカード
元々あった進化元のカードはその効果を無視する。というのがデュエル・マスターズのルールです。最近の最低変更によってコストなども無視されるという裁定変更がありました。

 

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龍脈術落城の計で死神術士デスマーチの下にある奈落の葬儀人デスシュテロンを手札に戻せますか?

 

A.戻せます。

これによって落城退化は少し弱体化しました。

ちなみにテック団の波壊GO!によってどっちも吹き飛ばせます。覚えておきましょう。

 

置換効果と宣言
デュエル・マスターズにおいて最も強力な効果は「~できない」です。「~かわりに~する」という置換効果が次に並びます。
召喚できない

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この「奇跡の革命 ミラダンテf」のテキストには「相手はクリーチャーを召喚できない」とあります。これは召喚に関する動作を全て行えないということを意味しています。

例えば前項の攻撃の後の部分でトリガーの使用宣言について述べましたが、召喚できないというミラダンテfの革命0が発動している場合、使用宣言を含めた全ての動作を行えないということになります。

 

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~するかわりに~する。

一方、「単騎連射 マグナム」のテキストには「相手のクリーチャーがバトルゾーンに出る時、そのクリーチャーはバトルゾーンのかわりに墓地に置かれる。」とあります。

 

一見クリーチャーがバトルゾーンに出せないという点において同じようにみえますが、これはクリーチャーをバトルゾーンに出す動作を別のゾーンに置く効果に置き換えているのです。

つまり、召喚を含めたプレイヤーがクリーチャーをバトルゾーンに出そうとする行為を止めているわけではないというのがポイントになります。

 

シールドトリガーでデーモンハンドとアクアサーファーがトリガーした場合。
Wブレイクでこの2枚のトリガーが2枚のシールドから見えた場合の比較で見てみましょう。

ただし、呪文を唱えられない効果をもつクリーチャーの効果が発動していない前提です。

 

ミラダンテfの場合
召喚できないという効果が発動している時、召喚に伴うプレイは全てできません。つまり、同時にトリガーしたこのふたつのトリガーのうちアクアサーファーは使うという宣言自体ができないのでそのまま手札に加えられます。

デーモンハンドのみトリガーとして使うことができます。

このデーモンハンドでミラダンテfを破壊した場合でも使う前に宣言をしなければならないというルールなので、このデーモンハンドを使った時点でアクアサーファーは使う宣言をするタイミングを過ぎているので使うことができません。

 

単騎連射 マグナムの場合
マグナムは召喚できないという効果ではなく、かわりに別のゾーンに置く効果です。つまり、アクアサーファーは使う宣言をすることはできます。先にアクアサーファーを使おうとした時は、使った結果、マグナムの効果でバトルゾーンに出せずにそのまま墓地に置かれます。しかし、先にデーモンハンドで単騎連射マグナムを破壊した場合、かわりに墓地に置かれる効果を持つクリーチャーがいないので使用宣言をした結果そのアクアサーファーはそのままバトルゾーンにでます。

 

ポイントなのはできないというのは「その行為に準ずるすべてのアクションを行えない」ということと。

かわりに~するという効果は「使おうとする行為や使いますという宣言を行い、使った結果としてかわりに他のゾーンに置かれている」ということです。

要約すると

 

前者は使うこと自体が禁止されているため、使おうとすること自体ができない。

 

後者は使うことはできるが、使おうとした結果、使うかわりに使えなくなっている為実質的に使えないまま処理が終了する。

ということです。

 

あと使用宣言についてですが、これはそのカードを使う意志を示すのと同時に

例えこのタイミングに宣言することが出来るカードが使える場所にあったとしても、このタイミングでは今見せた以外のカードは使いません

という意思表示になります。つまりは「このカードを使います」という使用宣言は「私は今このタイミングではこのカードしか使いません。」という逆説的な意思表示になるわけです。なぜこうなるかというと手札は相手から見えないからです。 

革命0トリガー等でよく見受けられますがそのアタックが終了するまでは元々別に革命0トリガーを持っていたとしても1度宣言した革命0トリガーでは無い革命0トリガーは使うことはできません。

なぜこうなるかというと、あとから見せた方が100%有利ですよね?

もし手札に2枚ボルドギがあったとして、1枚のボルドギで止めれる可能性があるなら1枚だけ見せればもう1枚の分相手に見せなくていいことになります。相手はこのタイミングで「こちら側のボルシャックドギラゴンは1枚である」という前提でのプレイになりますが、この後に宣言された場合、あとから宣言した方が非公開領域1枚分有利になります。これはゲームとして公平ではありません。よって使うタイミングで宣言をする場合、使うことができるのは宣言した時に見せたものが全て。それ以上は使用出来ない。

ということになります。ちなみに宣言したカードは使える場合全て使わなければなりません。

 

「ボルドギ2枚と鉄拳1枚で止められなかった…じゃあ手札にあるもう1枚の鉄拳見せて止めます」ということはルール上できません。

革命0トリガーに限らずニンジャストライク、シールドトリガーも使用宣言をするタイミングで宣言をしていない場合は後から出しても使えないので、気をつけましょう。例えばブロッカーが手札にない時にヘブンズゲートとサイバーブックがトリガーしてヘブンズゲートを宣言しないでサイバーブックだけを使いますと宣言した時点でサイバーブックでブロッカーを3枚引こうがこのヘブンズゲートはもう使えません。

最大値狙うなら手札にブロッカー無くても宣言しましょう。引けなかったら潔くヘブンズゲートは墓地に置いてください。

 

このようにざっくりといくつか紹介しましたが、プレイヤーが裁定を知るということはイカサマ防止にも繋がります。

例えば去るグランプリ6thでは、某有名プレイヤー(許可を得ていないので名前は伏せさせていただきます。)のデッキに終末の時計ザクロックが6枚デッキに入っていて問題になりましたが、それは「デッキに同じ名前のカードは一部の例外を除いて4枚までしか入れられない。」というルールを知っている前提で問題になってます。

相手の公開領域(マナや墓地、バトルゾーン等)に5枚目の同名カードが見えたとしても、4枚しか入れられないルールを知らなければゲームはそのまま進行してしまいますよね?かなり極端な例えですが、簡単に言えばこういうことになります。

ルールを全て把握するのは難しいですが、知れば知るほどCSや公認大会ではより円滑に、そして相手プレイヤーとも険悪にならずに進行することが出来ると思いますので、是非この機会に基礎ルールを学んでみてはいかがでしょうか?