きみおもい

特になにもない。目立ったこともない。そんな普通のプロデューサーの思考置き場といったところ。

吹き抜ける風と静まった風。久川颯と久川凪。

 

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4/16、O-Ku-Ri-Mo-No Sunday!が配信された。

O-Ku-Ri-Mo-No Sunday!は4/2に開始された「アイドルマスターシンデレラガールズスターライトステージ」における「LIVE PRADE #16」において新アイドルの久川颯と久川凪の2人が歌う曲だ。(ちなみに2人の誕生日は6/16なので色々16に被せてるのはエモいね)

2人は双子のアイドルで、ユニット名は「miroir」(ミロワール)。フランス語で「鏡」の意味を持つ。

双子だから鏡という表現は限りなく近いと思われがちだが、案外そうでも無い。

似てるけど全然違う2人の話をしようと思う。

 

久川凪というアイドル

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凪はアイドルになります。Pに声をかけられたら、アイドルになる運命から逃れられないとか、そうでもないとか。でも、はーちゃんもアイドルするなら、それはそれで…エモいな
 

性格は比較的変わっているというか、熱血とか努力を信じなさそうなタイプ。その独特の語り、恵まれた容姿、尖った個性が求められる最近のアイドル向きの個性。

オーディションを受けて合格した颯とは対照的にプロデューサーにスカウトされることになる。

 

さて、颯と凪の関係だが、凪から見る颯はどういったものなのか。

 

事務所内で見知らぬ子に出会ったPは何しに来たのかを聞くが、イマイチ話が噛み合わない。

そこでプロデューサーは尋ねる。

 

P「オーディションは受けた?」

 

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オーディションへはもう行ってますね。

きっと合格間違いなしですよ。


一見、自身の才能や容姿からみて合格を確信する高飛車女に見えるかもしれない。

 

しかし、このセリフは凪の凪自身のことについての話ではない。

凪が颯について当てたセリフだ。

 

この日、颯はアイドルになるべく、オーディションを受けていた。オーディションは簡単じゃない。それに対してPが凪に聞いた「オーディションは受けた?」に対して、即答でしかも特別感情を起伏させることなく凪は答えた。

 

合格間違いなしですよ。 と。

 

ここから見えてくる久川凪というアイドルは、「他人を見る目に長けている」ということがわかる。

もちろん「身内なんだから合格を確信してるんじゃないの?」という気もするが、凪はそういう具体性にかける確信で物事を進める女の子ではない事が各所に窺える。

 

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アイドルというものの飽和によって、忘れてきているかもしれないが、アイドルとは「島村卯月のような普通の女の子が、周りが辞めてしまっても諦めきれないそんな女の子の憧れ」である。17歳の島村卯月が「なりたい」と思い続けてなったアイドルに14歳の新人アイドルは言う。

なにか意味はありますか。

これから、意味を作っていくのですか。

……それには少し、興味があるな。
 

漠然とアイドルになるという、アイドルになることを目指し憧れを叶える島村卯月のようなアイドルがいる一方で、久川凪は

 

「アイドルになった自分に意味を求める」

 

ある種哲学じみている。

人というものが「一人で人間として成り立つ」ということをわかっているように見える。

 

O-Ku-Ri-Mo-No Sunday!の2番の凪のラップパート。

 

ワタシたち そもそも別人

楽しみも趣味も違うし

頭の中 心の中

それぞれなんだ

それでも君が知りたいし 本当の自分でいたいし

あとはもうさ ちゃんとそうだ 真正面からどーん


つまり、久川凪というアイドルは久川颯というアイドルと双子であるが故に自分たち一人一人が別の1人の人間であること、久川凪と久川颯に個々の意味を見出す為にアイドルになったのでは無いだろうか。

「久川颯という1人を知りたいし、久川凪という本当の自分を見つけたい。」

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でも、見つけるのは自分だけじゃなくて、妹の颯と一緒に。

 

 

 

久川颯というアイドル

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久川颯、今日からお世話になります!宜しくお願いします!へへー、練習してきたし。やっぱり先輩とか、同僚?とかも、大事でしょ。大丈夫だって、はーはそのあたり、完璧だから
 

颯は、おそらく才能はない。個性もない。

言うなれば、「元気でハキハキしてて、可愛くて平均よりスタイルがいい」位の普通の女の子だ。

世間目で見て。

 

颯の持っているものは今この段階では読めない。だが、今現在の情報から、久川颯というアイドルを見ていこうと思う。

 

ただ可愛いだけのアイドルは売れない時代。それが7年目のアイドルマスターシンデレラガールズだ。

追加アイドルには炎上系、ネット系、吸血鬼の末裔、僕。個性が振り切れている。

その中で、久川颯は双子という個性以外では何も持っていない。だが。

 

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颯はオーディションの中で一度も双子ということを言わなかった。

自分自身の「久川颯」を見てほしいという彼女の表れともいえる。

 

個人的な話になるが「オーディションの段階で自身のアイドル像に具体性がない」という点において、筆者の担当アイドルに共通している

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そう言えば本田未央も目的はあっても具体性は無かった。

 

みんなに好きになってもらいたいけど、本当は…

という颯の胸の内はなんとも言えないが、颯は「二人じゃなくて、颯を見せる為にアイドルになる」ことを目指す。というのがテーマである。このテーマの中で、凪のアイドル合格は想定されていただろうか。いや、ない。

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はーとなーはいつでもセットじゃないけど、14年間一緒だったバディなのは、間違いなくて。ふたりでしかできないこともある。だから…。
 

 

颯というアイドルは思ったより深いのかもしれない。 そう思えたセリフがこのセリフだ。

颯は「双子であること」の核心をつくセリフになると、口篭ったり、「…。」が増える。逆に言えば、双子であることの核心をつくような話になる時には口篭ってしまう

 

ところで、あなたが口篭ってしまう時はどんな時ですか?

わからないとき、きまずいとき。

 

言ってしまったら何かが壊れてしまいそうなとき。

 

久川颯は久川凪に劣等感に近い何かを感じているのではないか。

私はそんな仮説を立てた。

颯のアイドルになった理由

 

みんなに好きになってもらいたい。

でも、ほんとは…
 

2人じゃなくて、一人を見て欲しい。

 

久川姉妹じゃなくて颯と凪で見て欲しい。

 

これがオブラートに包まれているとしたら。

 

久川颯は久川凪に認められたい。

 

その為に、久川凪と久川颯じゃなく、「久川颯はアイドル」として「久川凪」という自分だったかもしれないもう1人の波立たせない風にサッと吹く風を認めてほしい。

 

でも、本当は。

凪は颯のことを認めている。

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誰よりも。

凪は類まれな個性と才能。魅力。そして少しばかり年相応のスタイル。

アイドルには「スカウト」された。

 

颯は一般的で無個性で、普通の女の子。そして年不相応の抜群のスタイル。

アイドルには「オーディション」で合格した。

 

颯とは

吹き抜ける風。

 

凪とは

風や波が静まること。

 

鏡のような、見た目は似てても全く正反対の双子の久川姉妹のそれぞれが持つアイドルとしての個性をこれからも見続けていきたい。

 

さて、ここまで読んで下った方。

これらを踏まえてこの歌詞、どうですか?

 

 

 

大好きな人の隣の席にいるのに、話が噛み合いません。どうすればいいですか?